⚾江東区から野球によるケガを無くそう!第1弾⚾
2020年04月21日
皆さんこんにちは!住吉駅前整骨院の佐々木です😊
現在、自分は都立城東高校野球部トレーナーおよび少年野球チームの子たちを見ています⚾
特に自分が選手たちに伝える上で意識していることは
〝正しい体の使い方〟です。
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・筋力、柔軟性不足等でうまく体を使えない
・コーチに言われたやり方がしっくりこない
・頭でわかっていても身体を動かそうとしたときに動かない
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そのような感覚でスポーツをしている子が非常に多いように思います。
実際、自分も小学校2年~大学まで野球をしていましたが、そのように感じたことがたくさんあります(笑)
結局、自分で改善しようと考えていてもうまくいかなかったりするため、無理に続けたり鍛える場所を間違えてケガにつながってしまうケースが多々見られます。
なので、
今回は野球によって起こるケガとして、〝野球肘〟についてお伝えしていきます。
特に野球肘の症状として、
☆ボールを投げ始めの痛み
☆投球時、または投球後の痛み
☆肘周囲の筋緊張が強く、投球時に重だるさや張り、
つっぱり感がある
☆曲げ伸ばしをするときに痛み・可動域制限がある
☆投球時にビリビリしたシビレを感じる
あくまでこれは一例ですが、このような症状を訴える方が多いです。
特に野球肘は痛めてすぐ来られる方もいれば、ずっと痛みを我慢しながら野球を続けていたという方もいるので、治りやすいケースや改善に時間がかかるケースもあります。
現状の状態がどういう状態なのかを把握し、早急に治療を行い、かつ競技復帰に必要な投球フォームの改善、筋力・柔軟性の獲得が大切です。
自分が改善していく中で大事にしていることが、
●肩関節、肩甲骨周囲筋の柔軟性・筋力
●股関節、骨盤の柔軟性
●胸郭の柔軟性(上半身と下半身をつなぐ連動性)
●投球フォーム
この4つです。
これは野球肘に限らず、野球肩にもつながってきますが、一見肘とはあまり関係ないように思えて実はとても大切な部分です。
肘は手首と肩関節の間にあるため、どちらかの負担がたまってうまく機能しなくなると非常に負担がかかりやすい部分なので、常に肩や手首周囲の筋肉含めケアは大切になってきます。
野球肘は分類として3つに分かれます。
●内側型 【内側側副靭帯損傷・内側上顆付着部炎・リトルリーグ肘(小児)】
発生原因:投球時の外反ストレス(外側への引っ張り)により、靭帯、骨などに牽引ストレスがかかることで損傷を起こす。
・内側側副靭帯損傷
肘の内側には3本の靭帯(前斜走・後斜走・横走繊維)があり、外反ストレスに対する安定性と機能保持に関与しています。
投球をすればするほど、靭帯にかかるストレスの繰り返しで損傷や断裂を引き起こしやすくなりますが、特にその中でも〝前斜走繊維〟が弱く、投球時にストレスがかかることで一番損傷しやすいと言われています。
成人の場合は、筋肉も骨も成熟することで、牽引時には靭帯にストレスがかかりやすいため、草野球をしている方などの野球肘は内側側副靱帯の周囲に痛みを訴えることが多いです。
ただ、小児の場合は成長過程において筋・骨の両方が成熟していない影響で、牽引によって靱帯よりも骨に傷がつきやすく、これによって引き起こされるのが〝リトルリーグ肘〟と呼ばれる損傷です。
少年野球等のお子さんだと、骨が成長するために必要な軟骨があり、ここが靭帯に引っ張られることで骨を損傷することが多いです。
・内側上顆付着部炎・円回内筋付着部炎
痛める原因は同じですが、特に内側上顆という肘の内側にある骨に付着する前腕屈筋群・回内筋等の過度なストレスにより、付着部に炎症や変性による微細な断裂を起こし、疼痛を引き起こします。
炎症が起こることによって、周囲筋の筋緊張が強くなるため、圧痛や曲げ伸ばしなどの運動痛がみられます。
●外側型【離断性骨軟骨炎】
・離弾性骨軟骨炎
発生原因:繰り返す投球動作により、前腕外側の骨と上腕部の骨が圧迫され、軟骨面の亀裂と上腕骨の部分的な骨壊死を引き起こします。
⇨野球肘において一番気を付けないといけないもの。
重症化したものだと半年~1年以上かかってしまうため、早期に治療できるかが大切です。
先ほどお話ししたように、成長期の子供の骨には成長するための軟骨が多いため、骨に比べて力学的に弱くなっています。そのため、過度なストレスが加わることにより、骨軟骨損傷を引き起こします。
症状:最初は運動時の軽い痛みですが、次第に運動時の痛みが強くなり、運動後にも痛みがでてきます。運動後にも痛みがある場合、曲げ伸ばし等の運動制限もみられます。
症状が進行すると、肘を伸ばした時に軟骨がはがれ、軟骨が挟まり、肘の曲げ伸ばしができなくなるロッキング現象が起きます。
肘の外側に痛みを感じることがあれば、早めの対処が必要となるため、注意しなければなりません。
●後方型【肘頭骨端線離開・インピンジメント】
発生原因:投球時に上腕三頭筋の収縮を繰り返すことで、筋肉が伸ばされるもしくは伸ばした時に関節がぶつかり合うことで損傷を引き起こす。
・肘頭骨端線離開
原因として、上腕三頭筋の収縮を繰り返すことで肘頭骨端線の部分に離開を生じ、
肘後方に圧痛がみられます。
投球時だと、最大外転・外旋からフォロースルーにかけて、痛みが出てきます。肘を伸ばした時に軽度の可動域制限を認めます。
・インピンジメント
投球動作の終わりに過度の伸展力と外反ストレスが共用されて挟まり痛みが出てきます。これは、グリップを握ったり、ボールのリリースで使われる前腕屈筋の筋力が不足し、持久力等が足りない状態で過伸展ストレスがかかることで肘関節の衝突が起き、炎症や痛みを引き起こします。
このように、野球肘と言っても痛む場所によって大きく症状が変わってくるため、少しでも肘の痛みに悩んでいる方がいたら早急に相談したほうが結果的に野球も私生活も負担なく過ごせると思います!
特に学生は全力でスポーツに打ち込める時間に限りがあります。
自分も学生時代は〝甲子園に行くこと〟を目標に野球漬けの毎日を送っていましたが、高校2年になる前の春に腰痛を起こし、そこから満足いく野球をすることができずに引退を迎えました。時間は有限なので、少しでも状態を改善して夢や目標に向かって頑張ってほしい!!そんな想いを持ちながら自分は毎日過ごしています。
少しでも状態を改善したい、現状のスポーツパフォーマンスを向上させたいなど、そんなお考えをお持ちの方がいましたら、ぜひご相談下さい。
私たちが少しでも力になれるかもしれません。
Ps.今後は有効なストレッチやトレーニング等も伝えていきます⚾
最後までお読みいただきありがとうございました!!